子どもが、悪いことと認識しているのに「ごめんなさい」と言えない。何かしてもらっても「ありがとう」と言えない。お母さんとしては、悩んでしまいますね。ごめんなさい、ありがとう、などは基礎のキですからこんなことが言えないなんて非常識な大人になってしまう…と感じます。
でも無理やり謝らせようとしたり、感謝を強要するのは逆効果かもしれません。心のこもっていない口先だけの謝罪とお礼には意味がないからです。
あいさつとは、自分の気持ちを相手に伝えることであり、礼儀でもあります。しかし、まったく気持ちを込めず、ただ『礼儀』として言葉だけ言わせても、あいさつは意味をなしません。逆に無礼だと取られてしまうこともあります。
子どもは、お父さんやお母さんをいつも見ています。両親が相手に対して謝ったり、感謝しているのを、日常的に見ていることが必要です。そうすれば、子どもも自然とあいさつの意味を理解し、子ども自身もあいさつができるようになるはずです。
あいさつができなくても、焦ることはありません。お父さんお母さんが、良い見本となれるように心がけましょう。 親がしていないことは子供もしないものです。
子供の特性として、「親の行動を真似する」ということを覚えておきましょう。親が謝罪や感謝の気持ちを心を込めて言うことができていない場合、子供も必ず同じように、口先だけのあいさつの仕方をするようになります。
見本となる親自身が、相手に誠意を見せることを心がけなくてはいけませんね。
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また、子供と「こんなときに謝ろうね」とか「○○してもらったときは、ありがとうって言おうね」と、話し合うことも大切です。そうすれば、子供は、よりあいさつの意味を理解できます。
言葉の通じない外国人に対してでも、「誠意ある謝罪の気持ち」や「心のこもった感謝の気持ち」は伝わるものです。相手に伝えようとする真心があってはじめて、気持ちを伝え合うことができるのですから。